2分間で原稿用紙1枚分

こんにちは、副住職です。

今回は千葉県船橋市にあります了源寺さまにご縁をいただいて出向させていただきました。

了源寺さまには実は今回で3回目の出向で、前回の秋のお彼岸に続いてのご縁です。

回数を重ねて同じところでお話しをさせていただくと、なんとなく慣れていくのではないかと思いますが、ぜんぜんそんなことはないですね。
むしろ1回目より2回目、そして3回目ともっともっと緊張感が増していきます。

お聴聞してくださっている方々の中にも私のことを覚えてくださっている方もいたり、他のお坊さんの話しをたくさん聞いてくださっているので、1回目のときはそれこそ勢いで乗り切れたりもするのですが、さすがに3回目ともなるとそうはいかないものです。

今回のご法座では、40分のお話しを2席(2回)するご縁だったのですが、ご法座のときにはいつも原稿を用意します。

人によっては「原稿を作ってしまうと、どうしても読んでいるみたいになって臨場感がなくなる」「その場の雰囲気、聞いてくださっている方々の反応によって内容を変えたり調整する」といったことで原稿はあえて作らないお坊さんもいますが、私は今のところ、すべて原稿に書かかないとダメですね。

でも、いくら原稿を書いても、書きやすい言葉と話しやすい言葉は違っているもので、書いたものを声に出さずに頭の中で読むといい流れであっても、実際に声に出して読んでみるとつっかかりやすかったり、話しのつながりが今一つになってしまうことがあるので、いつかは原稿に頼らずにお話しできるようになりたいものです。

そんなこんなで原稿を作るのですが「このくらいの時間で話せる文字数とはこれくらい」というだいたいの基準があります。

私の場合、2分間で400字くらい、一般的な原稿用紙1枚分です。

これ以上の速さで話してしまうと、どうも活舌が悪くなってしまって聞き取りにくくなってしまうので、できるだけ一言一言をはっきり発音しようとするのですが、そのときにだいたい2分間で400字くらいになるかな、と思っています。

NHKのアナウンサーの方々の話す速さは1分間で300字らしいので、2分間で400字の速さだと聞いている側としてはゆっくりに感じるかもしれないですね。
それでも40分としてみると、8000字、原稿用紙20枚分なのでかなりの分量です。

それを聞いてくださっている方がいかにストレスを感じないようにできるか、話しの内容もさることながら話す速度も大切なことだと思っています。

 江東区扇橋にあるお寺
 浄土真宗本願寺派 西岸寺(さいがんじ)