図書館で借りています

こんにちは、副住職です。

今年は「一ヶ月に1冊は本を読む」ことを目標にしているのですが、9月が終わった時点で12冊を読むことができました。
「(一年を通して)平均したら一ヶ月に1冊」ではなくて、あくまで「一ヶ月に1冊」が目標なのですが、今のところクリアできています。
読みはじめて「ちょっとこれは今の気分じゃないな」とか「自分には合わないなぁ」と思った本ももちろんありますので、その場合は途中で読むのを止めてしまっています。
12冊というのは最後まで読みおわった数字ですね。

本当に読書好きな方にしてみれば、一ヶ月に1冊なんてそれこそ目標でもなんでもない数字なのでしょうけど、なかなか日常的に本を読むという習慣がない私にとっては手強い数字なのです。

本を読むのにまとまった時間を作るのは難しくて、たまには読みこむこともできますが、基本的には行き帰りの通勤電車の中だけ。
なので、毎日だいたい30分くらい。

なにを読むかには全くこだわっていないつもりなのですが、12冊を振りかえってみると小説が5冊、そしてエッセーやルポといったノンフィクション系が7冊となっていました。
やっぱり一度に読める時間が短いのと、電車の中なので「う~んう~ん」と考えながら読むタイプの本はちょっと選びにくいです。

エッセーやルポは、著者自身の考え方や感じていることなどがダイレクトに書いてあるので、会ったこともない著者の人柄がなんとなく透けてみえて身近な存在に感じることができるし、「なるほど、こういう考え方もあるのか」なんていう発見もあって、好きなジャンルです。

本を選ぶときにはネットのレビューサイトを参考にすることが多いのですが、よく見ているのは「HONZ – 読みたい本が、きっと見つかる!」というサイトです。

このサイトの説明を少し引用すると

HONZは単なる書評サイトではありません。HONZは読むに値する「おすすめ本」を紹介するサイトです。たまたま手に取った本の感想をまとめたサイトではありません。厳選された読み手が、何冊もの本を読み、そのなかから1冊を選び出して紹介するサイトです。HONZの書き手にはそれぞれ個性があり、選び出す本にもそれぞれクセがあります。ご自分のテイストにあうHONZの書き手を見つけることもHONZの使いかたの一つでしょう。

とあります。
ただ書評や感想を淡々と書き連ねているようなレビューではなくて、個性豊かな読み手のみなさんの、その本を読んで素直に感じたことであったり、本に対する想いや熱さのようなものであったり、そんなことが伝わってきて思わず読みたくなります。

よくよく考えてみると、このサイトの本の紹介文そのものがひとつのエッセーになっていて、それもあって私はこのサイトが好きなんだと、今、気がつきました。

私もお坊さんとして、阿弥陀さまの救いのお用きを、想いや熱さをもって伝えていかなければ。

今年も残るところ、あと三ヶ月となりました。果たして何冊の本を読めるでしょうか。

本日も西岸寺のホームページにようこそお参りくださいました。

 江東区扇橋にあるお寺
 浄土真宗本願寺派 西岸寺(さいがんじ)