有り難いに気が付かない

こんにちは、副住職です。

今回も骨折関係、といえばそうなんですが、ちょっと違う視点で書いてみたいと思います。

背骨を骨折してしまったことで生活が一変してしまい、たくさんの不便なことができてしまいましたが、そういった中で、なんともなかった頃には気にも留めていなかったものが「これがあることで本当に助かる!あってよかった!」というものがあります。

その一つが「手すり」です。

手すり。

家の中ではあまりないのですが、外に出てパッと見わたすといろいろなところにありますね。

この、通路や階段、エスカレーターなどにある手すりが本当にありがたいです。

今はいつも腰から背中にかけてのコルセットをつけているので少しはいいのですが、姿勢がうまく保てないので歩くのにちょっと苦労しています。

階段を上がることが大変で、背中が曲がってしまっているので重心が狂ってしまい、後ろにひっくり返りそうになります。

毎日、電車通勤していると駅の階段やエスカレーターでの上り下りでは、たくさんの人が足早にどんどん進んでいきます。

誰かとぶつからないように気をつけていても、少しでもバランスを崩そうものなら、とても危ないことになりそうです。

そんなとき、手すりにつまかることができると心身ともに本当に助かります。ホッとしますね。

手すりなんて、以前は目に入っていなかったと思います。

もちろんあることは分かっていても「手すり」として気に留めていなかったのですよね。

手すりを必要な方がいることは分かっていながら、手すりに荷物を置いてしまっていたり、腰を掛けてしまっていたり、分かってなかったなぁと反省です。

自分が必要になって初めてありがたみが分かるなんて、私も調子がいいですね。

 江東区扇橋にあるお寺
 浄土真宗本願寺派 西岸寺(さいがんじ)